ベルギーコロナ、ロックダウンの記録

コロナ禍 in ベルギー

ベルギーは2020年のコロナでは一時期世界で1番の人口比の死者数でした。(10万人あたりの死者数)※これは、ベルギーが自宅療養、老人ホームでの死者数もすべてカウントに入れていたために死亡率が高かったので、もしかしたらイギリスなど他の国の方が死亡率が高いかもしれませんが。

1) 2020年1月コロナ勃発から3月からのロックダウン
この頃はまだ日本や中国や韓国の遠い国の話で、私たちはなんか蚊帳の外なかんじでした。しばらくしてブリュッセルで数人の発症者がニュースになり、イタリアでの大流行が始まり、イタリアからのバカンス帰国者を中心に検査が進み、あれよあれよと言う間に爆発的にベルギー国内に広がっていきました。病院はたちまち満床になり、医療崩壊目前。3月になり、日本に続き学校の閉鎖、その1週間後にはレストランなどの閉鎖、それからまた1週間たたないうちに、国内全部がロックダウンすることになり、大混乱に陥りました。私はロックダウン発動24時間以内にすべての仕事道具を職場から家に移動する必要がありました。出かけると取締りの対象になるからでした。すべてのビジネスはリモート業務以外は禁止、と言うような状態でした。

2)3月から6月のロックダウン
 ロックダウン中でもスーパーマーケット、ペット用品、病院、薬局など、最低限の店は開いていました。初めのうちは小麦粉、卵、牛乳などが買い占めになり、在庫がない状態が続いたり、学校はしまっており、プリント教材を自前でプリントしなければならないのに、プリンタのインクやコピー用紙なども買えず、勉強はなかなか難しかったようです。わたしは東日本大震災など地震大国日本出身なので、電気ガス水道がすべて正常だったので、ちょっと拍子抜けしました。移動の制限もあり、家からできるだけでないようにといわれ、私の車のメーターはおよそ4ヶ月近くの間、メーターが動くことはほとんどありませんでした。ガソリンの値段はどんどん下がって半額くらいになっていました。死者数は1日数百人にのぼり、遺体安置所が足りず公共施設の大型冷蔵庫や、冷蔵コンテナトラックなども動員されるほどで、混乱を極めていたと思います。ブリュッセル市内では救急車のサイレンが聞こえない瞬間がないくらいだったと言うことで友人はうつ病になりそうだと悩んでいました。私は田舎に住んでいるので、幸いそんなことはあまりなく、車の音が一切聞こえないある意味不気味な日々。アルプスの少女ハイジみたいな大自然に住んでいるような気分でした。当初2週間の予定のロックダウンは1ヶ月単位で延長が続き、ようやく6月になり少しずつ学校再開、商店再開など緩和の気配が見えてきました。幸いなことに普段天気が悪いベルギーですが、2020の春は快晴が続き、家から出られないベルギー人の多くが庭で日焼けをしてバカンス準備。ZOOMで会ったらみんなこんがり焼けていました(笑)

3)夏休み、ロックダウンの緩和とバカンス
 6月に入りだいぶ状況が落ち着き、7月からかなり緩和された状態で生活ができるようになりました。この頃は法律でマスクの着用が既に義務付けられており、暑い中みんな必死にマスクをしていました。しかしながら相変わらず、リモートでの業務が推奨され、お店のオープンなどについても規制が残る状態でした。レストランなどもこの頃ようやく再開され、おっかなびっくり食事に行ったりしました。この頃イタリアはかなり落ち着いており、私は夏休みにイタリアに行きました。空港はガランとしており、普段と違う様子にびっくりでした。帰りにはルクセンブルク空港で帰国者用の無料PCR検査の紙をもらいました。

4)9月学校再開から再ロックダウン
 9月にいよいよ学校が再開しました。学校再開、レストランも再開。みんな希望に満ちて新学期を迎えたように思います。まだコロナはそこにあり、1ヶ月もしないうちに患者数はどんどん増加。11月には再ロックダウンになりました。コロナの接触アプリでは、多い人は二桁の接触を表示していたと聞きました。(わたしは2ー3人の接触が表示されていました)2度目のロックダウンは1度目よりも緩和された規制で、お店などはあいています。でも細かい厳しい決まりがあってショッピングを楽しむと言う感じではないです。
 ロックダウンの決まりは事細かで、私たちは誰かの家に遊びに行ったりできないし、レストラン関係はしまっているので会食は全くできません。屋外では最大4人までなら立ち話OK。歩きながらの飲食は禁止。中学校以上は半分登校、半分オンライン。買い物は1店舗につき一人で30分以内の買い物。二人で入って楽しく友人へのプレゼントを決めるなど言語道断なわけです。
 コロナに罹患して1ヶ月意識不明でICUに入院した人が知り合いにいます。彼は40歳前後ですが、まだリハビリ中で元の生活には戻れていないそうです。友人の父親はコロナで亡くなりました。本当に大変な病気のでベルギー市民の多くは多少の不満を持ちつつも今のロックダウン状態に全面的に協力しています。

5)ワクチン接種とPCR検査
 昨年11月から続くロックダウンで、美容室は閉まっています。なのでみんな髪の毛はもさもさです。もう2月ですからね。幸い2月13日からヘアサロンは開けて良くなったので、すこしずつさっぱりした人が街に出現することでしょう。状況は非常によく、他の欧州の国に比べるとほんとうに安心して暮らせるレベルです。
 ワクチンの接種は年明け1月5日ごろから開始され、すでに第2グループ(医療関係者など)の接種が始まっています。このまま厳しい規制のもと、春になるのをまち、ワクチン接種をすすめる方針のようです。
 無料のPCR検査も最近は受けやすく、わたしは「今日はちょっと時間あるけど、カフェも全部閉まってるしショッピングはいろいろ面倒だし、最近のトレンド!PCRでもうけにいくか」みたいなかんじで既に二回受けました。対して何も症状もなく受けたので陰性でした。

6)それでもみんなバカンスをまっている
2月からベルギー在住者は国外旅行を完全に禁止されています。国外旅行が禁止になり、わたしの職場の隣の事務所のムッシュは「テネリフェにバカンスに行くはずだったのに、いけなくなっちゃったよー」と嘆いておりました。私は日本人なので「次にもっと豪華な旅行をするために今は働けばいいよ」と言っておきました。
でもそれでも学校が長休みに入るとみんな家族で国内のどこかをバカンスのためにさまよいます。ですが外国旅行がなくなって、コロナ患者の増加は止まりました。コロナの最大の対策は人の動きを減らすことだと実感します。
もうすぐ春です。夏にはベルギー市民のほぼ全員の希望者がワクチンを受けられる予定です。みんながバカンスに行けるかどうか!それが今のみんなの大きな心配のひとつであります。
また今は冠婚葬祭の婚と葬しかおこなえない状態です。人数は最大15人まで。会食なし、式典のみ。私の友人たちも結婚式を延期しているカップルが2組。ほんとうに早く元の生活に戻りたいものです。

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